【要注意】間違っているのに聞き慣れている接客用語15選

日本のお店では間違いと知らずに聞き慣れてしまっている接客用語がたくさんあります。

例えば以下の店員の接客用語は一見聞き慣れているようにみえますが実は間違いです。

何が間違いかわかりましたか？

実はこの店員は2つも間違っているところがあるのです。何かというと、

※詳しくは「レジ編」で解説しています。

私は飲食店の店長を長年していたため、飲食店にご飯を食べに行くとどうしても店員さんの言葉遣いが気になってしまいます。

だからといって指摘することはないんですけどね(笑)

この記事を読むと、

と思うようになります。

意外と間違ってるのに一般化してしまっている言葉ってあるんですよ。

今回はそんな飲食店の接客用語で間違っているのに、聞き慣れてしまっている接客用語を紹介します。

飲食店で間違っているのに聞き慣れてしまっている接客用語15選

案内編（４選）

予約した店に行くと店員から言われる接客用語ですね。

接客の基本は尊敬語を使うべきです。

「ございます」は丁寧語の為、尊敬語の「いらっしゃいますか」を使いましょう。

上記と同じ理由で、尊敬語の「いらっしゃいますか」を使いましょう。

「お〜になられる」は過剰敬語と呼ばれるもので間違いです。

タバコに「お」をつける必要もないでしょう。

満席になってしまった時やテイクアウトを待っているお客様に使用する接客用語ですね。

「座る」は「おかけになる」と言い換えましょう。

「下さいますか？」も「頂けますか？」より丁寧な印象になります。

オーダー編（４選）

「なっている」Ａ→Ｂに成るという意味ならわかりますが、変化するわけではないので「ございます」にしましょう。

この「～なります」はお客様に何かを説明する時（こちらは○○産になります等）や何かを持って行った時（こちら塩になります等）によく耳にしますがどれも間違いです。

すべて「～でございます」と言い換えましょう。

接客用語間違いのあるあるです。

直前の確認なので過去形である必要はありません。

ライスかパンが選べるような店だとよく使う接客用語かもしれません。

「いたす」は謙譲語なので、尊敬語の「なさる」にしましょう。

ファストフード店でよく使われる接客用語ですね。

「召し上がる」が敬語である為、「お」をつけると二重敬語になります。

提供時編（４選）

「〜のほう」は聞き慣れているかもしれませんが２つのものを比較したり、方角を表したりする言葉なので誤りです。

「～のほう」は丁寧なイメージがあるかもしれませんが間違いなので、「～のほう」がなくても通じる内容なら使わないと覚えておきましょう。

ありがちですが非常に多いです。

「〇〇パスタ」＝「お客様」ではありません。「ございます」が正しい言葉です。

「おそろい」は尊敬語です。「ご注文の品」を「そろえる」のはお客様ではなく店員の仕事です。

今回は店員自身の動作を表す言葉なので、尊敬語を使う必要がありません。

AとBどちらにするか聞く時に解説したのと同じです。

「いたす」は謙譲語なので、尊敬語の「なさる」にしましょう。

レジ編（２選）

冒頭で少し解説したものですね。

本来は「〇〇円をお客様（人）からお預かりします」が正しいのですが、「〇〇円（お金）からお預かりします」と省略されすぎている為おかしくなっています。

お金はお客様（人）から頂くものですので、「〜から」を抜いて使用しましょう。

1000円の会計で1000円札をだされているのに「お預かり致します」は不適切です。

預かる場合、返すがセットになるはずなのにぴったりなので返すお金がありませんからね。

「お預かり致します」はお釣りを返す必要がある場合のみ使います。

会計後編（１選）

「〜ご来店いただく」は招待した場合のみです。

飲食店では基本的に、お客様は自発的にいらっしゃるので「くださいまして」が正しいです。

尊敬語・謙譲語・丁寧語とは？

今まで紹介した中にもいくつか登場しましたが、日本語の敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つがあります。

間違っているのに聞き慣れている接客用語には、これらの尊敬語、謙譲語、丁寧語の使い方が間違っているのです。

詳しくはこちらのサイトの方が紹介してくれていますので知りたい方はこちらへどうぞ！
discrepancy.jp

まとめ

飲食店で間違っているのに聞き慣れている接客用語をいくつか紹介しました。

間違いだとは気付かずに、使ってしまっている人が多いのではないでしょうか？

学生で飲食店でアルバイトをしている人は、せっかく働いているなら覚えておいて損はないのでこの機会に覚えておきましょう。